作家・籘真千歳のブログ

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本年最後のご挨拶
2011年も、残すところあとわずかになりました。今日一日、最後に何を書こうかと悩んでいたのですが、頭に浮かぶのは胸が苦しくなるようなお詫びの言葉と、お会いしてお伝えしなければ白々しくなってしまいそうなお礼の言葉ばかりで、この一年、いかにたくさんの方々のお陰様で今の自分があるのか思い知らされました。
例えば、「籘真千歳」という名前ひとつをとっても、自分でこれを書き記すことためらってしまうことが、今年は何度もありました。
私は、「籘真千歳」という名前で発表された全ての著作物の全責任をお預かりしています。もし、籘真千歳の作品が差別的、あるいは公序良俗に反する、あるいは反社会的な小説であるとされて、出版停止を求めるデモや署名運動などが起きたときには、私はこの一身をもって全てのご批判を受け止め、一命を賭して皆様にお詫びしなくてはいけないと思っています。
籘真千歳を名乗ることにためらいを覚えた理由は二つありました。
ひとつは、責任の重さを思い出してついおよび腰になってしまったこと。
もうひとつは、はじめて拙著の続刊と重版がされた今年、もう「籘真千歳」という名前は、私個人のただの「別名」ではなくなったのだと気づかされたからです。
去年までは、あえてご批判と誤解を恐れず申し上げるのなら、「籘真千歳」とは私、一人の個人事業であるかのように、私は錯覚していました。だから、「籘真千歳=(私の本名)」であると思い込んでいました。
ですが、法的にはそうであっても、本質的には違うのだと、スワロウテイル~の続編が本の形になったとき、じわじわと滲み出るように、ゆっくりとですが、確かに感じるようになってきたのです。
初めて著者として、書店様へご挨拶に伺ったのが、ひとつのきっかけであったかもしれません。あのとき、一冊の本が売れるということが、どれほどたくさんの方々のお陰様であるのか、思い知らされたような気がいたします。もちろん、最後にお手にとってくださる全国の読者様も、おひとりひとりがこの一冊の本の出版にお力添えくださる仲間です。
私は来年も、間違いやご批判を恐れず、好き勝手なことを書いていくと思います。好き勝手に皆様のお気持ちを想像し、お喜びいただけるようななにかを好き勝手に妄想し、みんなで嬉しく思えるようなストーリーを好き勝手に考えていくのだと思います。だから当然、私はその全責任を、命の限り負わなくてはいけない。
でも、そこから生まれる成果は、私だけのものではありません。スワロウテイル~でも少しだけそれと似た立場のことを書きましたが、どんな会社、どんな組織であっても、責任者ばかりたくさんいたところで仕方がないのと同じように、「籘真千歳」という名前もまた、私一人のものでは決してないのだと、今は強く感じています。
例えるなら、私は実務経験のない船長のようなものなのかもしれません。船が事故にあったときは、その全ての責任を船長が取るのは当然のことです。でも、そんな船長一人では船を動かすことは到底できません。操舵士がいて、航海士がいて、機関士がいて、他にもたくさんの乗組員がいて、陸に残る多くのスタッフがいてこそ、はじめて船は大海に漕ぎ出せるのでしょう。
私は「籘真千歳」号の船長です。この船がこれから成し遂げる成果への賞賛の大半を、本名の私は恐れ多くも受け取り、同時に不慮の事故が起きれば全ての責任を追う。それでも、「籘真千歳」号は、もう私だけの船ではありません。出版社、書店、ご紹介くださる先生方、多くの関係の皆様、そして今これをお読みくださっているあなた、たくさんの読者の皆様と力を合わせてこそ、この船はこれからも嵐を抜け、猛り狂う波を突き抜け、誰もまだ見たことがない物語へ向けて航海を続けることができるのだと思います。
だから、これからも私は、「籘真千歳」と名乗ることにためらいを覚えつつ、同時に幾千幾万の仲間の声に勇気づけれて、ためらいの何倍もの誇りを持って「籘真千歳」の作品を書き続けていきます。
皆様、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2011年12月31日 「籘真千歳」号 船長より
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結月ゆかりに朗読させてみた 第2回『一千年のオルゴール』
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その仲間に新たに「結月ゆかり」が加わりましたので、早速身請けして、未公開だった掌編小説を朗読してもらいました。
他にも一本、先に公開した朗読動画がありますので、こちらがお気に召したお方は是非。

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