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作家・籘真千歳のブログ

『スワロウテイル人工少女販売処』短編第二回 無料ダウンロード
『スワロウテイル/幼形成熟の終わり』が発売されてから二週間が過ぎまして、ようやくひと息つくことができました。
あらためて春から今日までのスケジュールを振り返ってみると――

「あれ……? 春の次は秋だっけ? 夏って何? 美味しいの?」

 ……うん、おかしいです、色々。
 肩こりが酷かったのに、突然何も感じなくなったので、不思議に思って整体師さんに相談したところ、

「限界越えてますよ。限界過ぎてるから肩こりを感じないんですよ」

 『幼~』に続いて短編『~雪割草』の執筆にすぐに取りかかったので、少々の肩こりぐらいで音を上げるわけにはいかないと頑張ってみたのですが、書き終えた途端、耐えがたいまでの頭痛と吐き気に襲われて、次の日の記憶がすっぽりありません。
 整体師さんによると、この頭痛と吐き気はマックスを通り越した肩こりが原因ではとのことでした。
 不肖、籘真千歳、その日まで「肩こりなんざ根性さえあれば乗り切れる!」と思い込んでいました。今後は気をつけます……。
 作家こんな状態でしたので、華麗なイラストを描いてくださった竹岡美穂様と早川書房様のお疲れのほどは想像を絶します。
 この場をお借りして心からお詫びするとともに、深く御礼申し上げます。


 そうして軽く心身を削ってみたりしながらも、『スワロウテイル人工少女販売処』の短編シリーズ第二回を皆様にお届けすることがかないました。
 今回はPDFファイルによるダウンロードでの配布ということで、

 無料です。

 本当です。
 今回は、読者の皆様への感謝の念を形にしてお届けするため、企画の初めから無償で書かせて頂くということで、担当様と申し合わせていました。
 初めての電子媒体での配布ということで、紙の書籍にも劣らないくらい気合いを入れた結果、異例の120枚という大ボリュームになってしまいましたが、SFマガジンに掲載された前の第一回の読者様はもちろん、この短編から籘真の本を読むという方にもお楽しみいただけるよう、今回も心を込めて書かせて頂きました。

 ダウンロードは、早川書房様のホームページから。
『スワロウテイル人工少女販売処 蝶と金貨とビフォアレントの雪割草』
http://www.hayakawa-online.co.jp/news/detail_news.php?news_id=00000478

 表紙イラストはもちろん、竹岡美穂様です。今回も物語世界のイメージを彩る華麗なイラストを描いてくださいました。
 もしこの短編第二回をお楽しみいただけましたら、『S-Fマガジン 2011年2月号』に掲載された短編第一回、および長編と合わせてお読みになってみてください。それぞれの物語とクロスする世界と人物たちが、より鮮明に浮かび上がってくると思います。

 短編シリーズは、長編とはまた違った事件の背景を追っています。続編についてはまだどのような形でお届けするか未定ですが、ダウンロード数が皆様からのご反響として早川書房様に届くことになると思いますので、もしお気に召しましたら、無料配布のこの機会、せっかくですので周囲の方々にもお勧めくださいませ。そうして、作者と読者の皆様、出版社様も巻き込んで、『スワロウテイル~』の世界をたくさんの人と共有することができたなら、それはきっととても幸せなことだと思います。

それでは、今回はお礼とご報告まで。

【読者の皆様へ】新作の発刊にあたり、お礼とお詫びと生存報告
長いお暇を頂いておりました、籘真千歳です。
この度、早川書房のご厚意により、明後日6月24日に拙作二冊目になる
『スワロウテイル人工少女販売処』をお届けできる運びになりました。
『スワロウテイル人工少女販売処』(ハヤカワ・オンライン内)
まず、長い間お待ちくださった『θ 11番ホームの妖精』の読者の皆様に、
心よりのお詫びとお礼を申し上げます。

ご心配の声や、たくさんの励ましのお言葉を頂きました。
二年間、ご期待に添えない無念に身を焦がす思いが募る日々でありました。
焦っても空回りし結果に繋がらない中で、何度か心が折れそうになりました。
その度に『θ』のご感想を振り返って人様のページカウンターを無闇に増やし、
皆様より頂いたご感想や励ましを思い返して涙しながら気持ちを奮い立たせて、
ようやく一冊の形にできました。
上下巻への分割も検討したほど、文庫としてはだいぶ分厚い本になりましたが、
早川書房様および編集担当様のお許しを頂いて、めい一杯までお時間を頂き、
全身全霊をこめて書き上げました。
『θ』とはまた違う読み味でありますので、ご期待に添えるものであるか、
未だ心落ち着かないのですが、『θ』の書き手はこんな書き方もするのかと
広い心でお楽しみいただけたら、いち創作者としてこれに勝る喜びは
ございません。

昔から物語を書くのは好きですが、日記は三日続いたためしがない性分で
ありまして、ブログで紹介した愛犬の突然の他界もあり、長いことブログも
mixiも放置してしまい、皆様には大変ご心配をおかけしました。
何度か記事作成画面まで開くものの、言い訳や愚痴のようになってしまうことが
自分で許せず、ウィンドウを閉じてしまうという繰り返しでありました。
しばらくは生死不明の二年間の四方山や近況など、折に触れ記事に致したく
思っておりますので、雑多な徒然ではありますが、生存確認がわりに
ご訪問ください。

また、早川書房様からは格別のご配慮をいただき、
『スワロウテイル』と同じ頃に発売の『S-Fマガジン 8月号』で
インタビューを掲載してくださいました。
物語は作者の顔や名前を忘れて読んで頂きたいという思いから、
今まで顔出しは避けて参りましたが、
老舗名門の代表的刊行誌のご厚意を賜るにあたり思い切りを致しました。
墨塗りは裏の項目を汚してしまいますので、見苦しければ遠慮なく
個人情報保護シールや笑い男マークなどを施してお隠しください。
(というか、顔は是非忘れてください)

ここまでご通読ありがとうございます。
今後も研鑽を絶やさず、よりいっそうお楽しみいただける作品を
お送りできるよう邁進して参りますので、
どうぞ末永く、よろしくお願い致します。


                  2010年6月22日 籘真千歳


P.S. twitter始めました。ブログよりお手軽で気に入っております。
顔見知りもおりますので身内ネタが横行していますが、お気軽に
フォローまたはご閲覧ください。
TomaChitoseをフォローしましょう

P.S.2 『θ』の続編は何らかの形でと検討中です。
忘れた頃になってしまうかもしれませんが、いつかお届けしたいと
思っております。山のようにあるプロット他がいつか日の目を見られるよう、
頑張ります。

P.S.3 『θ』の発売後に「いつかパイルバンカー書きます!」と
宣言しましたが、本当にやりやがりましたので、
『スワロウテイル』でちらりと出てきたら笑ってやってください。

Web拍手のお返事です。
マロ02


開設以来、59回のWeb拍手と、8件のメッセージを頂きました。
こんな最果ての地までお越し頂いただけでも恐縮ですのに、温かいご声援まで頂きまして、ありがとうございました。

今回は、頂いたWeb拍手のメッセージをご紹介させていただきます。


>ゆーげんです。ついにオープン!まっていました。更新とか楽しみにしてます♪

記念すべき初めてのメッセージは、相互リンクもさせていただいている『CASLTON』のゆーげんさんからでした。
思い返せば、このブログの開設もゆーげんさんとの出会いがあってこそ。
これからも末永くよろしくお願いいたします。


そして、2回目もゆーげんさんから――

>かわいいですねマロw藤間さんの日記にコメントって書けないんでしょうか??また遊びに来ます♪ ゆーげん

そういえば、マロの成長記録を作ろうと思っていたのに放置気味でしたw 順調に育っております。とても人なつこい子で、散歩に連れて行くと、短い足でひょこひょことついてくるのでかわいいです。
また写真をアップしますね~。
コメントは現在検討中です……どうしようかなぁ。


3通目のメッセージは、読者の方から――。

>クリックしました。筆の速度を上げてください

痛恨の一撃(>_<)! 簡潔かつダイレクトなご声援ありがとうございます!
加速しますよ~! しますよ~! ……あとは編○部さまのご機嫌次第ですがorz


4通目のメッセージは、恩師よりいただきました。

> リンク張ってもいい?by長野聖樹

相互リンクさせていただきました、ありがとうございます!
L.F.H.T. miscellaneous notes
長野先生にはデビュー前からずっとお世話になっていまして、先の記事にありますショートショート『向日葵の墓』の審査をしていただいたのが最初のご縁です。
『あめーじんぐ・はいすくーる』で女性ファンのハートを鷲づかみ、『仮面のメイドガイ インカ帝国の逆襲Ver』で出版の限界をある意味突破し、現在は『もて?モテ!』で健康な青少年の願望をピンポイント狙撃中など、作風の広さ、ご活躍は枚挙にいとまがありませんが、実際お会いしてもいろいろびっくりな方ですw これからもよろしくお願いいたします~。


5通目は読者の方から――

>籘真 先生こんにちは。θ(シータ)―11番ホームの妖精、楽しませて頂きました。続編も期待してますので!

ありがとうございます! 何よりも力になります!
θの続編はなかなか編○部のお許しが……ごほっごほっ……
でも、なんとかお届けできるようにがんばります!
もしかすると先に他の作品をお届けするかも知れませんが、よろしくおねがいしますm(_ _)m


6通目も読者の方、
ブログでθを取り上げていただきました『すたじおG』のそる様からです。

>すたじおGのそるです。ブログ拍手、本当にありがとうございました。次回作、期待してるのでがんばってくださいね!

そる様には、私がブログに突然お邪魔したためびっくりさせてしまいまして、失礼いたしました。
名もなき新人でありますので、θは皆様の口コミだけが頼りでございました。
そる様にも心より感謝いたしております。
作者があまりうろちょろしていると読者のみなさまには目障りではないかと心配していたのですが、そる様にはなお温かいご声援をいただきまして、おそらくラノベ作家初の「キャラクタではなく作家がゲームカード化w」という快挙もくださいましたw
ご期待にお応えできるよう、がんばります!


7通目はゆーげんさんから――

>ゆーげんです。ご無沙汰してます。 藤間さんの記事を見て、今自分にも疎遠になりつつある友人が幾人かいるなぁ、とふと思いました。忙しいことや大変な時期があり、相互に理解できない時期がありますよね。。藤間さんの日記を見て改めて気づきました。 もう少し人と近づけるようになりたいなぁと思います。感動しました^^

前回1月18日の日記の後のメッセージになります。
蜘蛛の糸は見かけよりもとても丈夫で、絹よりも強いので実用化のための研究もされているそうです。林の中などを散策していると、目に見えない蜘蛛の糸にいつの間にか絡まれていて驚かされることありますね。
人の縁もきっと、細くて、一見すると見えなくなってしまっても、まだつながっていて、なにかのきっかけでたぐり寄せてまた出会う……。そういう風に思えた出来事でした。
こういうことがあるので、物語を書くのはやめられませんw


8通目は読者の方から――

>先生の新刊、心待ちにさせてもらってます。

簡潔でストレート! でもとてもうれしいです!
このお一言が、とても力になります。
ときどき、θで期待されたもの、あるいはθの向こうに期待されたものを、今の自分が書けているのかと不安になるときがあります。
もしかするとご期待と違うものができあがるかも知れません。自分の未熟さがあらわになってしまうかも知れません。
でも、そういう不安や恐怖は、本当はとてもありがたいもの、θが出版されるまでは望んでも得られなかった幸せなものと思うように、最近なってきました。

今はいち早く皆様の元へ次の物語をお届けできるよう、全力で邁進いたします。
たくさんのご声援、誠にありがとうございました。
そして、これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。

うれしいことが、ありました……。
遠い人を思う


とても懐かしい方から、お電話を頂きました。

何年も前から仲良くしていた友人だったのですが、デビューが決まる前、私の至らなさから喧嘩別れのような形で互いに連絡を絶ってしまっていました。

それからずっと、携帯電話のアドレス帳やメール欄にその人の名前を見るたびに、ちくり、ちくりと胸を針で刺すような痛みがあって、何度となく名前をアドレス帳から消そうかと迷いました。
もうきっとお話しすることもない、できない、あわせる顔がない……私がいつまでもメールやアドレスを残していることを、むしろ向こうが心配したりしていたら……
そう思って消去しようとするのですが、いつも直前で指が止まってしまいます。
たくさんの思い出がよみがえってきて、名前を消してしまったらその思い出も全部ウソになってしまいそうで、全部間違いだったことになってしまいそうで……恐くてできなかったのです。

きっと、私はずっとこの重さのような、痛みのようなものを背負っていくのだろう、誰かと気まずいまま別れてしまうということはそういうことなんだと思いました。

ですからその人から今日、突然のお電話を頂いて、とても嬉しかった。
出版おめでとう、あなたならきっとデビューできると思っていた――。
その言葉に私は心を揺すられて、涙が出そうでした。


人と人の繋がりはとても不思議なものなんだと、あらためて思いました。
投げ捨ててしまうことはいつでもできるけれど、その痛みは自分の、相手の心にも、いつまでも残ります。

私たちは「出会い」を大抵選べない、そんな世界に生きているけれど、一度「出会って」しまったら、もうなかったことにできません。
ひとつひとつの出会いが自分自身の切り離せない一部で、きっと私たちはみんなそういうものの「かたまり」なんだろうと、そう思います。


物語を書いていると、人間やこの世界が、どうしてこんなに歪なんだろうと悲しくなるときもあるけれど、でも、やっぱりそんな歪さが、綺麗じゃないでこぼこの「かたまり」だから、こんなにも愛おしくて、書くことをやめられないんだろう。
そして、こんな素敵な奇跡から始まったこの一年は、きっとまた何度も泣きたくなるぐらい幸せな一年になる予感がする。

そんな風に思えた夜でした。

新年のご挨拶
2009NewYear



あけましておめでとうございます。

昨年はたくさんの方のお世話になりました。たくさんの出会いにも恵まれました。
なにより念願の出版ができましたこと、そして読者の方からのご声援、激励のお声もたくさん頂きましたこと、今思えばなんと幸せな一年だったのだろうと思います。

物語を紡ぐことの、夢と現実の間で引き裂かれそうになった一年でもありました。
売れなければ出せない、出さなければ売れない、そんな袋小路に迷い込んだ一年でもありました。
なかなか次の本を出せずにいまして、お待ちの方を焦れったい気持ちにさせているのだ思うと、申し訳なくて引きこもりたくなったときもありました。

つらいことを思い出せばキリがないのですけれども、速く流れる雲を見て雨の予兆と見るか、その向こうの日差しに思いを馳せるかは、きっと自分次第。そして幸せな物語をお届けしたいと思っている自分がどちらを選ぶべきかは考えるまでもなく――。

生まれたばかりの2009年を、みなさんとともに幸多きことを祈りまして、笑顔で迎えます。

今年も、どうぞよろしくお願いいたします。


             (少し遅れましたが)二〇〇九年 元旦 籘真千歳
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